googleマップの活用

● アメリカ自動車協会(AAA)発行の地図を買った

 初めてのアメリカ、これまでじっくり地図など見たこともなく、州がどこにあるのかさえ分からないのに、道路状況などわかるはずがない。まず、地球の歩き方、アメリカの国立公園、の本を購入して、「ザ・ウェーブ」と「モニュメント・バレー」と「アンテロープキャニオン」と「グランドキャニオン」は行きたい、という希望があったので、グランドサークルを回るということはすぐ決まった。

 KさんのアドバイスでAAA.com(アメリカ自動車協会)発行の地図をJAFで購入した。この地図は、JAF会員しか購入できなかったため、会員であるKさんに購入してもらった。州ごとに分かれている一枚の大きな道路マップで、これを3部買ったら、予定しているコースが全部網羅されている。この地図をもとに周遊コースをKさんにアドバイスしてもらったり、4人集まっての打ち合わせ時に使用した。
しかし、視力の弱い私は、充分な明かりの下で、しかも精一杯広げた状態でも、字が見えにくく、これではドライバーの案内はできないと思った。

● googleマップ のオフマップ

 知らない初めての土地、道案内のカーナビは必須と、いろいろ情報を集めていると、アメリカのカーナビは日本のものほどしっかりしてないという。そして、ネット上で
iphoneのGPS機能はカーナビ替わりになるという多くの記事に出会った。

 iphoneのナビは何回か使ったこともあったが、でも知ってる道路で使ってみて、最適な経路案内は期待できないし、どうだろうという懸念はあった。しかし、大きく拡大できる地図があれば紙の地図よりいいかな?と。そして何より、日本語で見れるのがいい。
 WIHI環境がなくても、地図さえiphoneにコピーしておけばその上でGPS(位置機能)が使えるということなので、これで何とか行けそうかもと、それから1か月、勉強した。googleマップは次々にバージョンアップしていて、オフマップ(オフラインで使うマップ)も勉強しているうちにいろいろ違う説明が出てきて戸惑った。旧バージョンに戻したり、新バージョンに変えたりしながら、かなり苦労した。オフラインマップが日本では使用できないということは、自分がせっせとしている作業が果たして通用するのかどうかという大きな不安ももたらしていた。

 30日間の周遊経路を日にちごとに地図上に記し、その日の出発から到着までの詳細(日本のナビの音声でいうような途中のポイントまでの距離や曲がり角情報などのすべて)をプリントアウトした。特に間違いやすいようなポイントにはストリートビューのペグマンを置いて、その周辺風景もプリントした。オフライン地図上でGPSが完璧に機能するという保証があればこんな手間のいることは必要ないが、確かめるすべがないので、万一に備えて準備した。

 これが大正解。私はとんでもない勘違いをして、この備えがなければ旅は大混乱を引き起こすところだった。というのも、ネット情報ではすべてiphoneで説明してあったが、iphoneもipadも同じ機能であると思い込んでいた私は、視力が弱いので少しでも大きな画面をと、わざわざこの旅のためにipadを購入したのだ。普段、自宅でパソコンしか使わない私にはipadはあまり必要ないし、今も充電しないまま、棚の奥に眠っている。
● IphoneとIpadは違った

しかし、iphoneとipadは、少なくともGPS機能で大きな違いがあった。
iphoneはGPS機能は基本的にどこでもOK,だけどipadは一部の市街地だけでしか使えなかった。私たちは国立公園めぐりという、街から離れたところの周遊、ということはIpadではほとんどが機能しないということであった。

このことはまず一日目の移動時にわかった。18日のページに書いた通り。それからというもの、街中以外では全くこのGPSをあてにしないで、すべてプリントアウトした、地図の詳細だけを頼りに周った。万一の時への備えは惜しんではいけない、とつくづく感じたときだった。

帰ってから調べてみると、ipadのGPSは市街地だけということはちゃんと書いてあった。そしてiphoneを二人とも持っていたのに、その活用をしなかったことがとても悔やまれた。「ザ・ウェーブ」だって、もっと簡単に行けたのに、と。

● Iphoneがあれば世界中どこにでも行けるよ

 今回は、便利なiphoneは活用できなくて、不完全なipadだけを頼みの綱に、それでも少しはミスもしたが、何とか計画通りの旅ができた。iphoneをもっと活用すれば、旅はもう怖いもの無しかも。宿情報、レストラン情報、ショッピング情報、なんでもわかる。ただGPS 機能は不完全でも オフラインで地図が自由自在に見れるということは、Ipadだってすごい。便利になったものだ。

しかしこのような文明の利器は日進月歩、常に進化し、止まっていない。頭が柔軟でないとついていけない。必死についていこうとの気持ちは老化防止のための最強の道具かもしれない。いつまでついていけるのやら、である。